兵器、技術等
兵器
- ワイゲルト砲
- 特殊なレールガン。発射と同時に爆薬によって砲身の左右にあるレールを内側に押し付け、磁場を圧迫する事で高い初速を得る。宇宙戦艦などの大型艦をも一撃で完全破壊する桁違いの威力を持つ。発射により砲身が破壊されるため、搭載している艦自体にも多大な負荷をかけ、下手をすれば重大な損傷を与えてしまう諸刃の剣的な兵器。
- その性質から積極的に使われることは少なく、発射時の衝撃に耐えうる大型艦の最後の切り札としての運用が中心であった。が、ファン・ヒューリック はケルベロス会戦においてワイゲルト砲一門を搭載した小型艦艇を多数投入し、艦ごと使い捨てにする奇策でアリアバート艦隊に大打撃を与えた。
- アリアバートはその戦法を有効と見たジュスランの進言を受け入れ、次のシラクサ星域会戦において模倣して大勝した。
軍艦、宇宙船(輸送船など)
固有名を持つ艦艇は(イドリス艦隊旗艦ファイアー・バードを除き)原作にも登場するが、艦形や色、兵装などはアニメ版での設定。
- 正直じいさん号(オネスト・オールドマン号)
- ミランダの夫コンプトン所有の密輸船。全長330m、ビーム放射誘導砲×4門、中射程連装ビーム砲×2基計12門、ビームクラスター砲56門。外 装は全体的に青色。老朽船だが、内装は旧カサビアンカ公国の高級ホテルを模している。コミック版での愛称は「OO(ダブルオー)号」(英語表記では Honest Oldmanであるが、この世界で使用される言語は英語の発音とスペルを一致させた「公共語(パブリック)」なのでOnest Oldmanとなる)。
- 密輸という仕事上、速度と機動性を重視した船。武装はタイタニアの駆逐艦にやや劣り、タイタニアの特務艦より上。船本体の機動性が高く、コンプトン・カジミールの操船技術も高いため、ヒットアンドアウェイの様な、アクロバティックな戦闘も可能。
- 搭載されているビームは、出力の問題で船体の装甲板(セラミックタイル)を剥離させる程度しか破壊力はない。アニメ版では、一撃で船体を貫通するぐらいの威力があり、隕石に金属を吹きつけレーダーを攪乱させる装置などもついている。
- バルガシュの砂漠でタイタニアの特務艦と戦闘中、2発被弾し破棄せざるを得ない程のダメージを受ける。不時着・放棄された後、見せしめとしてザーリッシュ艦隊の集中攻撃を受け破壊される。
- 「正直じいさん2世」号(オネスト・オールドマン・ジュニア)(正式な艦名は不明)
- ボニー・ウォーでファン・ヒューリック一党が乗り込んだ艦。乗員229名。通称OOJ(ダブルオー・ジェイ)。
- 元々はバルガシュ正規軍の巡航艦で、表向きはファン・ヒューリック一党が奪ったことになっている。バルガシュ政府としては、タイタニアとの戦いで 旗色が悪くなれば、艦ごとタイタニアに差し出すか、艦を破壊して皆殺しにすることもできるように彼らの収容所代わりにこの船を与えた。
- バルガシュの深海でアリアバートらと戦った後、バルガシュ艦隊とは別行動を取る。原作3巻の終盤で、ファン・ヒューリック一党がエルマン伯の誘いに応じて宇宙へ出ることが語られており、その際全員が同じ艦に乗ることになっているが、それがOOJのことかどうかは不明。
- タイフーン
- ザーリッシュ・タイタニアが搭乗し指揮を執る旗艦。艦名は原作2巻では「タイラント」になっている。アニメ設定では、全長は1q程あり、アリア バート、ジュスラン、イドリスらの戦艦が横に少し平たい三角錐の艦型をしているのに比べると、唯一縦長で長方体の様な艦型である。艦中央部の舷側部分に翼 の様な構造物が張り出しており、サブエンジンを備えている。全体的な色は落ち着いた緑色。艦前部の舷側側に上下にスライド可能な単装ビーム砲を複数並べて いる。また、艦首にも武装を集中しており、正面でのビーム斉射は他の旗艦よりも破壊力がある。これはザーリッシュの性格を表しているものと思える。
- バルガシュ正規軍との戦闘中、地中に隠れていたドクター・リーとファン・ヒューリックが率いる武装商船の一点集中砲火を浴びせられ、撃沈される。
- アニメ版オリジナルの監獄衛星クロノスがドクター・リーの手により、タイフーンへぶつけられるという事態があったが、回避もままならないとして敢 えて前進してぶつけた事もある。その際に監獄衛星は一部の構造物が大破してしまったが、タイフーンは無傷に近かかった。そして、原作と違いタイフーンの最 期は、正直じいさん号の最後の攻撃を受けて撃沈される。
- 朝焼けの女神(アウストラ)
- ジュスラン・タイタニアが搭乗し指揮を執る旗艦。アニメ設定では1q程の戦艦であり、全体的な色は紫色。丸みを帯びた平たい三角錐型、あるいは紡 錘型の艦型をしている。艦側十八連砲×2、大型対艦四連ビーム砲×2等を装備。なお、舷側に取り付けられている砲群は、前後にスライドする事で、互いの砲 が射線に入らないように、真正面にも砲撃が可能である(これは、アルセス・タイタニアの戦艦オーロラも同じと思われる)。
- 遠距離支援に特化した大型戦艦で、ビーム砲の殆どが遠距離砲撃に使われている。反面、近距離に対しての装備は極力少ないと思われる。
- 原作では、通常の戦艦の設計に強引に貴賓室を設けたため、物資貯蔵庫が犠牲となり、船体の大きさの割に物資貯蔵庫が小さいため、補給艦を同行させ ないと長距離航行が出来ないとされている。バルガシュ派遣直前にアリアバート・タイタニアの元部下のエドナ・フレデリックが艦長に就任する。
- ただし、アニメ版では通常戦艦ではなく、大型な専用旗艦になっている。
- 黄金の羊(ゴールデン・シープ)
- アリアバート・タイタニアが搭乗し指揮を執る旗艦。アニメ設定では全長1kmの戦艦で、艦型は比較的に直線的な、平たい三角錐型に近く、全体的な 色は金色。対惑星攻撃ビーム砲、大型対艦ビームランチャー、対艦ビーム砲、艦側三十連砲×2、近接防衛ビーム砲、艦橋防衛ビーム砲を装備。
- 四公爵の乗る戦艦の中で、最も武装の種類が豊富で、遠距離、近距離、対惑星攻撃など、あらゆる場面に対応出来る戦艦であり、さらには水中航行機能も持っている。
- 艦橋にオペラの観客席を思わせる優雅な座席がしつえられ、アリアバートと幕僚たちはそこで戦を「観賞」しながら指揮を執る。
- ファイヤー・バード
- イドリス・タイタニアが搭乗し指揮を執る旗艦。アニメ設定では1q程の戦艦で、平たい三角錐の様な艦型であり、艦表面は他の戦艦に比べてのっぺり としている。全体的な色は茶色。艦軸線八連主砲、艦側七連主砲×2基計14門、艦側五連副砲×2基計10門、近距離防衛ビーム砲クラスターを装備。ただ し、アニメ版ではオープニング以外の本編では一度の登場で終わっており、高い戦闘能力を持つ戦艦だが出撃機会は少ない。アルセスの護衛で出撃した際も、戦 闘に加わることなく帰還し、実際に砲撃するシーンすらなかった。
- 原作にはイドリスの旗艦の名前が記述されておらず(アルセスを囮にヒューリックらを討とうとした時は、高速巡航艦とフリゲート艦のみで構成された小艦隊を率いている)、アニメ版を制作するにあたり作者本人に取材を行った処、当時の資料の山から名前を発見した[1]。
- オーロラ
- アルセス・タイタニアが搭乗する賓客用の宇宙船。武装は最低限の物しか装備しておらず、正直じいさん号との一騎討ちに敗れ撃沈される。
- アニメ版では、全長670mの中型戦艦で、少し丸みを帯びた平たい三角錐型の艦型。全体的な色はピンク。遠距離用軸線固定主砲×6門、艦側十二連 砲×2基計24門、近接防御用ビーム砲多数を装備しており、遠距離戦・近接戦の両方に対応出来る万能艦。一番似た造りとしては、黄金の羊(ゴールデン・シ −プ)を小型化して、多少丸みを帯びた姿(ブーストの配置や艦橋周りの造りは勿論異なる)。
- 黄金の羊(ゴールデン・シープ)の様に、多用な戦闘が可能である戦艦であったが、本戦闘においてそれらが発揮される事は無かった。同乗していたベ ルティエ大佐は「海賊船如きに沈められる筈は無い」とアルセス伯に公言していたが、ファン・ヒューリック指揮するドクター・リーの14隻(オーロラの索敵 手の報告より推測)の武装船団と正直じいさん号の部隊相手には、幾ら戦艦といえども単艦の戦闘は酷であったと言える。結局、まともな打撃を与える事さえ適 わずして、壮絶な袋叩きにあい、最後は正直じいさん号の砲撃で真っ二つに分断されて轟沈した。
- なお、艦前部当たり(前部ブリッジ付近)は切り離しが可能で、それ自体が高軌道突撃艦として独立出来る。しかし、本会戦でその活躍は見る事無く撃沈してしまった。
- タイタニア護衛司令艦(アニメ設定)
- 全長550m程の戦闘艦。全体的に紫色。魚を連想させ、縦に平べったく、ひし形を3つ繋げた様な艦型になっている。対艦ビーム砲×14、等を装備。
- 主に分艦隊旗艦を担っていると思われ、そのためか、艦上下に計4本のアンテナが備えられている。
- 種別は戦艦と思われる(尚、原作でもアニメでも艦の種別は曖昧なものが多い)。
- タイタニア護衛艦(アニメ設定)
- 全長450m程の戦闘艦。縦に平べったい、ひし形の様な艦型。対艦ビーム砲×8、牽引アンカーを装備(アニメ版オリジナルの惑星エスタールにて、監獄衛星クロノスを引っ張って持っていこうとした)。さらに、上陸艇等を搭載している。
- 種別はやはり曖昧で、惑星バルガシュで探索をしていた護衛艦を特務艦と呼んでいたり、巡洋艦等と呼ばれることがある。
- 旗艦級戦艦(アニメ設定)
- 星間都市連盟を中心にして、統一製造されていると思われる旗艦専用戦艦。テュランジア軍やバルガシュ軍、流星旗軍などでも使用されている。全長は 550m程と、タイタニアの侯爵達の旗艦、及び護衛司令艦クラスよりも小さい。一般巡洋艦を大型化し、艦首がクワガタの様になっているのが特徴。速力は戦 艦にしては高機動型であると推測される(リトルビッグホーン要塞攻略戦にて)、常に艦隊と共に機敏に動けるような配慮と思われている。艦側多連ビーム砲2 基、単装型対艦ビーム砲を艦首と舷側に計4門、艦首収納式ビーム砲1門(バルガシュ軍の映像より確認)等で、総合的な火力では、タイタニア護衛司令艦に少 し劣ると思われる。
- 国家によって艦体色が異なるようで(それ程多彩ではないが)、エウリヤ市では赤。テュランジア公国またはバルガシュ政府軍ではグレーとなっている。
- なお、原作の中で旗艦名として登場したのはテュランジア公国艦隊旗艦『マリウス』くらいである。
- 一般巡洋艦(アニメ設定)
- 旗艦級戦艦と同様、星間都市連盟等の間で大量に生産されている400m程の戦闘艦。旗艦級戦艦をサイズ・ダウンし、艦首を1つにした様な艦型。対 艦三連ビーム砲塔1基、対艦ビーム砲2門、収納式艦首ビーム砲1門等を装備。尚、艦首部の対艦三連ビーム砲は、装備されている艦とされていない艦があ る。
- 艦隊の構成は殆どがこのタイプで成り立っており、旗艦級戦艦同様に、国家によって艦体色が異なる。エウリヤの場合は旗艦を除き、グレー(大方、どの国家もグレーが基本)。惑星エスタールの巡洋艦は赤。流星旗軍の中でもこのタイプが多数確認されており、色は様々。
- 公式設定では巡洋艦とされているが、テュランジア公国とタイタニアのシラクサ星域の会戦では、同型ながら駆逐艦とも称されているため、どこで見分けるかは不明。
- ドクター・リー専用艦
- 流星旗軍の幹部、ドクター・リーことリー・ツァンチェンが乗艦していた戦闘艦。タイタニアの護衛司令艦に似た艦形だが、艦体各所にスタビライザーフィンが装備されており、鮫に似た姿。対艦ビーム砲×4、等を装備。
- 流星旗軍内部でよく見られる艦型。流星旗軍の指導者であるドールマンもこのタイプに乗艦しており、小型ながらも3000〜5000隻もの集団を指 揮しているところを見ると、指揮能力も高めであると思われる。ドクター・リー率いる集団は殆どがこのタイプで、赤色。艦体色が様々で、バルガシュにいたの は青、黄色などが確認される。武装は少なく、あまり威力が高くないが、集団戦法で威力を発揮する。また、正直じいさん号のようにヒット・アンド・アウェイ を主戦法とする。アニメ版ではアルセス・タイタニアの戦艦オーロラを集団で包囲し、常に動き回りつつ連続的に砲火を浴びせ、多大な損害を与えた。
- 武装商船(キャラック)
- アニメ版での正式設定は出されてはいないが、惑星カフィールや惑星エーメンタールの宇宙港、流星旗軍の内部でその存在が確認できる。巡洋艦に似た造りになっている。武装は少なくとも対艦ビーム砲を2門装備していると思われる。
技術
- 化学式半透膜
- エウリヤ市が開発した海洋惑星開発のための最新技術。タイタニアがこれを格安で売るよう要求し、エウリヤが拒否したことから「ケルベロス星域の会戦」が起こる。
- WG(ウォーター・ガーゼ)
- 艦体を薄い水流の膜で覆い、海中を高速(最高時速190km)で航行できるようにするシステム。ゴールデン・シープを始めとするアリアバート艦隊の多くの艦艇に(おそらくOOJにも)装備されている。
要塞・建物など
- 天の城(ウラニボルグ)
- ヴァルダナ帝都リュテッヒの軌道上を周回するタイタニアの本拠地。巨大で本格的なスペースコロニーで、内部は人工の青空が広がり、藩王や四公爵の居住区域の「麓」には庶民たちが暮らす市街区域がある。また、10万余隻の艦隊が駐留する難攻不落の要塞でもある。
- リトルビッグホーン要塞
- アニメ版オリジナル。タイタニアの駐留要塞で、重要文化財のひとつ。300隻程度の艦隊が駐留していたが、もっと多くの艦艇を収容することもでき ると思われる。要塞と呼ばれてはいるが、老朽化のためか巡航艦の砲撃程度で被害を受けていた。流星旗軍はこれを陥落させ、ザーリッシュ艦隊が来るとその陰 に隠れて迎え撃つが、ザーリッシュは海賊を一網打尽に出来るなら要塞の一つや二つ安い物だ、と言って流星旗軍共々、完全破壊してしまう。
- クロノス刑務所
- アニメ版オリジナル。惑星エスタールの軌道上に浮かぶ監獄衛星。懲役25年以上の重犯罪者の収容施設であり、エスタールで逮捕されたヒューリック が収監された。独房内は無重力であり、囚人は昼夜を問わずその中を漂わされる。筋肉の衰えを補う為の運動の時間が一日に二回設けられているだけで、それ以 外は他の囚人とも接触出来ない。ドクター・リー曰く「希望も絶望も無い、同じ一日が永遠に繰り返されるだけ」。ヒューリックの身柄を引き渡さないエスター ル政府に業を煮やしたザーリッシュに衛星ごと牽引されそうになったが、ドクター・リーの遠隔操作で旗艦タイフーンに激突させられた。